自由民主党 衆議院議員 さいとう健 Official Site

アベノミクスを考える!

アベノミクスは成功なのか、失敗なのか、さまざま議論が行われておりますが、今号では、アベノミクスについてのさいとう健の見方をご紹介したいと思います。

<復習・アベノミクス発動の背景>
まず、アベノミクスを行うに至った背景を振り返ってみたいと思います。
平成24年12月、安倍政権が誕生する前、先進国の中では、日本だけが15年にわたるデフレに苦しみ、日本だけが低成長にあえいでおりました。
デフレ経済の下では、物価が下がり続けますので、企業がせっかく設備投資をしても収入は目減りしていくことになります。ですから、借金してまで投資をしようという意欲は失せます。
また、年々物価が下がるのでしたら、あとで買った方が得だということになり、個人消費も盛り上がりません。
結果、先進国の中で、日本だけが経済活力を失っていったのです。

<アベノミクスの狙い>
アベノミクスの狙いは、この縮こまったデフレマインドを前向きに転換して好循環を作り上げていこうというものであったのです。
つまり、年率2%の物価上昇を実現し、投資や消費を前向きなものにしていこうというものであり、このようなインフレ目標を掲げて経済政策を行うということは、既に多くの先進国でも行われているものでありました。
まずは、日銀と協力して異次元の金融緩和に踏み切り、2%の物価安定目標も設定いたしました。同時に、最初から民間の設備投資が盛り上がるということは考えにくかったので、先行的に財政出動による景気対策を講じました。さらには、中長期的な成長戦略も組み上げていくという段取りで、アベノミクスが実行に移されていくことになったのです。いわゆる三本の矢です。

<アベノミクスの結果>
そして、3年あまりが経ちました。日本経済はどうなったでしょうか。景気回復の実感がないという方も多くおられるのもよく承知しておりますが、基本的データは押さえておく必要があると思いますので、おもて面のコラムに掲載させていただきました。皆さんは、これをどう判断されますでしょうか。

※コラムの具体的な数字につきましては、お手数かけますが、ホームページ内「月刊さいとう健」のコーナーからご覧になれますので、ご参照ください。

<アベノミクスの評価>
さいとう健には、正直、現在のわが国経済は安定成長軌道に乗り切れていないように見えます。
ただ、ここで大事なことは、これでアベノミクスが失敗したとみては絶対にいけないということです。
直近の我が国経済の状況は、一つは、中国経済の不安定化によるものであり、もう一つは、消費税の8%への引き上げが予想以上に景気に悪影響を与えたことによるものと考えられます。つまり、両方とも、アベノミクスとは直接関係のない原因によって引き起こされたものであり、これによって、アベノミクスが失敗だったと判断することは、間違っているということです。
ここは、大変大事な点だと、さいとう健は思います。
デフレ経済からの脱却はいまだ道半ばであり、デフレ脱却に向けてもうひと踏ん張りしていくことこそが、20年近くにわたるわが国経済の停滞から抜け出し、自信を取り戻していく唯一の道だと思います。
そして、今国会で審議されておりますTPP。農林水産業には少なからぬ影響が出る点は副大臣として大変じくじたる思いはあります。が、だからこそ、影響に対して万全の対策を講じながら、TPPをわが国経済の成長のために生かし切るという発想に立たねばなりません。世銀の分析では、TPPによって、わが国経済の成長が2.7%押し上げられる、ということなんですから。

20年にわたる経済停滞です。
そう簡単に治るものではないでしょう。ですが、この道以外に、日本経済を再び安定成長路線に乗せていく道は私には思いつかない。そして、経済成長の果実を、医療、介護、子育てなどの社会保障にやさしく使っていく。
やはり、この道しかない、さいとう健はこう確信してます。


2016.04.10|考え方

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