自由民主党 衆議院議員 さいとう健 Official Site

被災地視察と今後

さる5月18日、被災地の宮城県を、衆議院予算委員会の一員として視察してきました。さいとう健の心に特に強く残ったことをご報告いたします。
町が一面ガレキの山と化しているのは、皆さんもテレビなどで目にしているとおりですが、なんと常磐線では、線路までが流されておりました。線路の跡が残るだけ。これでは人は助からない。津波の凄まじさに戦慄が走りました。
また、仙台空港の南一帯の町もあたり一面ガレキの山なんですが、ところどころに壊されずに残っている日本家屋があります。聞くと、それらは皆、同じ工務店さんが建てた家だそうです。こんなこともあるんです。

 名取市の特別養護老人ホーム「うらやす」。ここは津波で壊滅的な被害を受け、しかも救出は50時間後でありました。入所者、職員も多くの方が犠牲になり、施設長の方が涙ながらにその様子を語られる姿に、胸が詰まりました。そして最後に、夢は、同じ場所で同じ仲間と施設を再開することと力強く語られ、こちらまで力が沸いてくるようでありました。

 一刻も早い復興が叶うようにするのが、この国難のときに政治に携わるものの使命です。
以前メルマガでもご紹介いたしましたが、さいとう健は、復興に向けての基本的な法整備になります「東日本大震災復興再生基本法案」の作成に携わりました。
この法案の最大の特徴は、「復興再生院」という組織をつくることです。復興には、道路、河川、鉄道、都市計画、農地整備、漁港整備などなど、いろいろな中央省庁が絡んできますが、今のままの国の仕組みでは、縦割り、たらい回しが行われ、被災地の方々がご苦労されるのが目に見えてます。

 この法案では、そういったことがないように、復興再生に関わる事務は全て一元的にこの組織で行い、縦割りにはしないというものです。そういう意味では、大変画期的な法案であります。
この法案の下で、特養の「うらやす」が一刻も早く再開できるようにしたい。今はその思いでいっぱいであります。

 今後も、国政の立場でなすべきことは山積みでありますが、現地を見て、さいとう健が痛切に感じましたのは、ほんの少しの知識があるかないかで生死を分けたケースが実に多かったということであります。
大きな引き波を見て、次に大津波が襲ってくることを察知して逃げて助かった。地震の直後、船を沖に漕ぎ出して被害を免れたなどなどたくさんあります。
これらほんのちょっとした知識を、ぜひ子どもたちに教えていかねばならないと思います。地震の時はどうしたらいいか、火事で煙に巻き込まれたときはどうしたらいいか、雷が来そうな時はどうしたらいいか、津波のときはどうしたらいいかなどなど、学校で地域でしっかり子どもたちに教え込むこと。これこそが、犠牲になられた方々へ我々ができる供養なのではないでしょうか。そうそう、原子力や放射線についての基本的な知識も教える必要がありましょう。
さいとう健も、国政の場におきまして、このサバイバル教育の前進に力を入れていきたいと思います。

平成23年5月26日
衆議院議員 さいとう健


2011.05.26|考え方

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