自由民主党 衆議院議員 さいとう健 Official Site

通常国会を終えて

通常国会が閉幕し、いよいよ参議院選挙です。
皆さんのお力で国会に送っていただき、皆さんの代わりに国会で見てきたこと、
聞いてきたこと、感じてきたことを、今回のメルマガで、まとめてご報告させて
いただきます。

 政権交代が起こり、民主党政権ができて、9ヶ月が経ちました。確かに、いい
こともありました。たとえば、事業仕分け。これまでのしがらみを断ち切り、
国民目線で予算の無駄をはぶくこの作業は、今までの自民党では、正直やり切れ
なかったでしょう。

 しかしながら一方で、この国の将来に深い傷跡を残すようなことも数多くなさ
れました。

 財政。これはもう、決定的に悪化しました。国債の新規発行がたった一年間で
33兆円から44兆円に急増しました。このままでは、来年度の予算編成はでき
ないのではないかというところまで来ています。もちろん、財政悪化には、これ
までの自民党にも責任があります。しかし、だからといって、民主党政権が何を
やってもいいということにはなりません。

 日米関係。これも戦後最悪と言っていいでしょう。インド洋での給油・給水活
動から撤退し、普天間移設問題では大混乱。特に、トラストミーでは、アメリカ
大統領の顔に泥を塗ることになりました。普天間基地は、現行案でも着地できな
くなりました。言葉軽く沖縄県民の心を弄んだ民主党政権の責任は重く、民主党
は、参議院選挙で沖縄県に候補者を立てることすらできなくなりました。

 口蹄疫。10年前に、宮崎と北海道で口蹄疫が発見されたとき、当時の自民党
政権は、合わせて740頭の殺処分で封じ込めました。民主党政権では、30万
頭。これでもまだ、封じ込めに成功してません。このままでは、宮崎の畜産は崩
壊です。
農業。コメの所得保障制度は最悪の制度で、単に財政負担の問題だけではなく、
これまで苦労して米の生産の集約化を図ってきた、その努力を無にしかねないも
のです。

 一時の熱狂から目を覚まし、冷静に民主党政権が行っていることを見たときに、
これが実態なんです。さいとう健は、昨年の総選挙のときから、ずっと言い続け
てきておりますが、民主党政権は、かつての美濃部都政と同じです。かっこいい
ことを言い、医療だ、福祉だ、教育だでバラマキを行い、都民には絶大なる人気
がありましたが、結局、東京都は全治10年の傷を負いました。今や、民主党政
権は、美濃部都政とそっくりです。このままでは、日本が全治10年の傷を負い
かねません。

 いよいよ参議院選挙が近づいてまいりました。この選挙で問われているものを
一言で言えば、こういう民主党政権に参議院も過半数を与えてオールマイティ、
やりたい放題にさせるのか、それとも、あえて、衆参ねじれの状況にして、民主
党の政策運営にけん制と抑制をもたらすのか。どちらがこの国にとって本当にい
いことなのか。その一点であります。
私は、自民党のご都合主義からではなくて、日本のために、心から、今度の参
議院選挙では、何としても民主党の過半数割れを実現しなければならないと思っ
ております。

 昨年の総選挙で、自民党が敗れたのは、自民党に問題があったからで、民主党
がすばらしかったからではありません。だから、自民党が変わらない限り、多く
の国民の皆さんの支持は二度と戻ってきません。

 しかしながら、1955年以来、半世紀以上かけて溜まってきた悪弊を一掃す
るのは容易ではありません。参議院選挙に間に合わせて云々などという生易しい
ものではありません。

 でも、参議院選挙のあと、次の総選挙までの間には、必ず、皆さんの期待を担
える存在へと自民党は生まれ変わります。そのためにはどうすればいいのか。こ
の点については、改めて発信させていただきます。
ただ、今回、その小さなステップとして、地域の皆さんとともにある政党とし
ての原点に戻るべく、千葉県版のマニフェストを作成いたしました。是非ご覧い
ただければと思います。

 今回のメルマガは少々長くなりました。最後までお付き合い頂きまして、誠に
ありがとうございました。

2010年6月11日
衆議院議員 さいとう健


2010.06.11|考え方

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